2023/06/28
SEAMENの生地の特徴でも有る白い粒のネップ
現代ではネップはデザイン要素が強いのかも知れませんがVintageのネップはもちろんデザインでは無く、
綿から糸にする工程が今よりシンプルで綿の葉カス等の不純物が完全に取り除かれて無い状態で糸になる工程で発生する物らしいです。
じゃあそのネップデニムを着込んだらどうなるの?
という色落ちサンプルをお見せしたいのですが、結論から言うとネップは飛んで無くなります。
通常のXX DENIMを育てる際に毛羽が飛んでから色落ちが始まるのと同じで、ネップが飛んでから色落ちが始まります。
SEAMEN TRの時にも説明しましたが2×1DENIMなので有る日突然急に縦落ちが始まります。
ヨコ糸がナチュラルな生成りでは無くグレーなので尚更経糸の走りが強調されるのがこの生地の特徴でしょうか。
TCBがネップデニムを使ってるのは、ネップデニムを使いたかったと言うより、嫌でもネップが出てしまう工程で糸を作って欲しかったと言うのが本当の理由。
そんな事をネップが飛んでしまった生地を観ながら再確認しました。
One of the characteristics of the seamen fabric is this strong neppyness.
Nowadays these nepps sometimes are regarded as a kind of fabric feature but it was just subsequence brought by the irregularity of the threads back then.
When this neppy fabric gets faded, the small fluffy dots on the fabric will be gone. Just like how fast denim fades after the white fluffy hairs on denim are gone, this fabric start to fade rapidly when these nepps are gone. Its weaving structure is 2 by 1 so you can expect strong waterfall fade on this fabric.