2012/07/05
私はジーンズが作りたくて児島に来て12年になりますが、
来た当時はインターネットもさほど普及しておらず、就職活動も一苦労でした。
会社名に『被服』や『ソーイング』と書いて有れば取りあえず電話してみるのですが、当時ミシンの経験が無い私に
『経験は有りますか?』
『男で縫子は要りません』
と面接までも辿り着けずに何社も断られました。
そんな中、唯一
『ミシンの整備も覚えてくれるなら考えます』
と仰って下さった会社が有って藁にも縋る思いで、
『宜しく御願い致します』
と返事をしたのを覚えています。
まずは、何とか業界に潜り込みたいという思いだったのですが、今ではその経験がユニオンスペシャルを修理したり、パッカリングが出る様に改造したりというノウハウに繋がってるので本当に良い経験をしたと思っています。
さて何でそんな当時の事を書いたかと言うと、今日は12年前にミシンの整備を教えてくれてたミシン屋さんにお邪魔しに行きました。
ペガサスミシンのカレンダー。改めてみると可愛い。2013年はTCBも使いたい
vintageミシンたち
縁起でも無いですが、ミシン屋の社長、通称オヤジは
『俺が死んだら、ここのミシンは全部持って帰れ』
って言ってくれたのが嬉しかったです。
BROTHER
SINGER
LEWIS
SINGER
YASIMA
SINGER 現状会社にはSINGERのミシンは1台も無いんですが、風貌は大好きなんですよね。
今日は自宅のテーブルに使いたくて古いSINGERの台を譲って貰いました。