2025/08/24
もう5年ほど前になるでしょうか。VintageのCarharttの初期の筆記体タグを見つめながら、「Cathartt」って読めるよな…とずっと企んでいました。でもどうせ作るなら、絶対にハート型のチェンジボタンが作れることが大前提。何件もボタン工場に断られる中、最終的に有名なボタンコレクターの方に相談した結果、ついにハート型のチェンジボタンが形になり、Cathartt Chore JKとして今に至ります。
そんな中、ハート型のボタンはチェンジだけでなく打ち込み型でも存在することを後に知りました。今回は、1930年代のCarhartt単色タグのペインターパンツのヴィンテージを参考に制作。通称「Mule Ear Pockets」と呼ばれる、ラバの耳を模したポケット。VintageではCarharttだけでなく、LeeやHeadlightでも見かけるデザインです。
前ポケットがフラップ付きの開閉式なので、ペインターパンツの中でもこのスタイルが一番ハート型のボタンを引き立たせるのではないかと思ったことがきっかけです。もちろん機能的でもあります。別布のチノ素材の部分は補強布としての役割もあり、道具や釘を頻繁に出し入れしても破れにくくする意味があったのかもしれません。さらに、フラップという“蓋”の意味もあり、物の落下防止や引っ掛かりを避ける意図もあったのだと思います。こうしたワークウェアの機能美が、現在ではデザインとして昇華されるのが魅力ですよね。
いつもGジャンやジーンズのセットアップは必ず作るのに、カバーオールだけはジャケット単体で作ることが多かったのですが、今回はCatharttシリーズ。Cathartt JKと同じ生地でセットになりますので、ぜひスーツ感覚での着用も試していただけたらと思います。













