2015/11/07
現在生産中のPre-shrunk jeans (type 505)
元ネタのvintageは珍しい505のセルビッジverです。
505の特徴でもある生地を横取りにした帯
これは生地の織機の進化で、より効率的に生産出来る広幅(148c巾)の登場と防縮加工の採用で縮率を加味せず取れ効率を優先した結果の帯の取り方だと解釈しております。
写真の矢印の方向で確認して下さい
505 BIG E 耳付き
505 DEAD STOCK
これは耳はないですが、帯が横取りです。
もちろんvintageに習ってTCBも横取りを採用しています
XXは一般的な帯の取り方 縦取りです
TCB50’sも縦取りです
一応集合写真
さて
今回のblogのタイトルにした
Pre-shrunk jeansは2種類の生地を使用しています
ですが、
基本的にセルビッジの生地は78-80cm巾です。
最初は単純に使いたい生地の帯の地の目だけ変えて縫えば良いと思ったのですが、裁断しようと思って生地を並べてみると面白い事に気付きました。
まずは通常の縦取りの写真
全然問題有りません
次は505の耳付き同様の型入れ
28インチの帯で既に生地巾が足りないのが確認出来ます
そこで時代背景も考慮した上で色々仮説を考えた末、帯部分だけ生地巾が広い生地を使ってるのではないかと言う事。
生地屋さんに検査して頂いた結果帯部分だけ違う生地を使ってる事が判明して今回のPre-shrunk jeansでも帯部分だけ広幅の生地を使用しております。
最後にマーキング図を添付します
まずはTCB50’s
生地の地の目に対して縦に帯が入っているのが確認出来ます
次は横取りのPre-shrunk jeans
帯部分が生地からはみ出ますよね
興味ない人からしたら本当にどうでも良い所に拘ったPre-shrunk jeans
楽しみにして頂けたら嬉しいです